モントリオールからの南風エレクトロ・パンク!〈PAN〉からリリースされた異色のデュオPeladaの東京来日公演は本編23回目を迎えるLocal Worldが開催。
パンクを主としたエレクトロニックやニューウェイヴの側面もあるバンドやユニットのライブ陣、クラブ・オルタナティブからオーセンティックな今日のハウス、テクノ、ベース、レイヴ、フットワーク、レフトフィールド、ラテンといった様々な背景、世代、界隈のDJ陣をクロスオーバーさせ、ラテン、アシッド、デトロイト、デンボー(レゲトン)等の要素が混合した南風漂う色彩豊かなPeladaをフィーチャー。スペイン語で裸を意味する"Pelada"を通じ、ハイブリッドな"生"を呼び覚ます。
Pelada [Montreal / PAN]
シンガーとプロデューサーのデュオPeladaは、2014年にサウンドクラウドにアップロードしたトラックが注目を集め、モントリオールのアンダーグラウンドなウェアハウスのレイブ・シーンからブレイク。その後5年間、ワールド・ツアーを繰り返し、2019年にベルリンのエレクトロニック・レーベル〈PAN〉と契約、デビューLP「Movimiento Para Cambio」をリリース。Mixmagが「Best Albums of the Decade」リストに入れ、Resident Advisorは「One of the Best Records of 2019」とし、DJ Magは「彼らはダンス・ミュージックにおけるパンクの大砲に加わる重要かつ現代的な存在だ」と言わしめる一枚となった。このLPは、パンクのゴッドファーザーであるイギー・ポップのBBC6ラジオ番組で2度取り上げられ、賞賛を受けている。権力、支配、社会正義をテーマにした切迫したスペイン語のボーカルと、ハードウェア・サンプラー、シンセ、ドラムマシンが融合したそのユニークなサウンドは、IceageやShameのような伝統的なパンク・バンドのオープニングを務めるツアーや、ベルグハインのようなクラブでピーク時にライブを行うなど、様々な文脈で活動を広げている。
パンデミック以降はオンラインで新しいオーディエンスとつながり続け、今や伝説となったLGBTQiA2+ ZoomパーティClub Quarantineでのパフォーマンスや、クリスがオーガナイザーを務めるラテン系クィア集団Chimbitesのために、地元のチャリティーのための資金集めを行っている。Peladaは現在制作中の待望のセカンド・アルバムを予定、彼らのサウンドと精神はフェスティバル、クラブのピークタイム、パンク・バンカーなど、ダンス・フロアを湧かせるライブに反映されている。