リスボンのゲットーからアフロ新時代を切り開く〈Principe〉の異端児DJ Nigga Foxが初来日!加えて中国の新星Howie Lee率いる北京拠点の〈Do Hits〉からVeeekyと目下テクノウルフでも活躍するKΣITOが暗黒の南ア・ハウス Gqom (ゴム)のライブ・セットで参加、The Chopstick Killahzによるポスト・トライバルな"南蛮渡来"と世界各国のローカルの躍動を伝える"Local World"のコラボレーション・パーティーにて開催。
ジャマイカからダンスホールの突然変異Equiknoxx、ナイジェリアの血を引くアフロ・ディアスポラの前衛Chino Amobi、シカゴ・フットワークの始祖RP Boo、アイマラ族の子孫でありトランス・ウーマンの実験音楽家Elysia Cramptonをゲストに迎え開催、インターネットを経由し急速な拡散と融合を見せながら、多様化するジェンダーと共に新たなる感性と背景が構築される現代の電子音楽における"ローカル"の躍動を伝えるパーティーLocal World。その第5弾は"ポスト・トライバル"を掲げ、新種のベース・ミュージックを軸にエキジチックなグルーヴを追い求める東京拠点の若手Mars89とminのDJユニットによるパーティー南蛮渡来をフィーチャー。ゲストにリスボンの都市から隔離された移民のゲットー・コミュニティでアフリカ各都市の土着のサウンドと交じり合いながら独自をグルーヴを形成、DJ Marfox、Nidia Minaj、シーンをまとめたコンピレーション・アルバム『Mambos Levis D'Outro Mundo』のリリースや〈WARP〉からのEPシリーズ「Cargaa」を経由し、国際的な活動へと発展したアフロ新時代を切り開くリスボンのレーベル〈Principe〉からアシッディーなサウンドで異彩を放つシーンの異端児DJ Nigga Foxが初来日、さらには中国の新星Howie Lee率いる北京拠点の〈Do Hits〉のヴィジュアルを手がけ、地元台北で世界各地のベース・ミュージックに感化され独自のローカル・サウンドを創り出すコレクティブ〈UnderU〉のコア・メンバーVeeekyが登場。国内からは目下テクノウルフのメンバーとして活躍する傍ら、ジューク、ヒップホップ、ゴムなど先鋭的なビートを常に取り入れ、サンプラーを叩き続けるKΣITOがゴムのライブ・セットで参加。ポップス、アンダーグランド、土着が"何でもあり"なポストの領域で入り乱れる現行のエクスペリメンタル・クラブ・シーンでも注目のバイレファンキやレゲトン、メインストリームとなったトラップ含めいつ何時も"サウス"から更新される最新のビートが混じり合う逸脱のクラブ・ナイト。
【記事】リスボンのゲットー・サウンド @ Resident Advisor
リスボンの都市から隔離されたゲットーのベッドルームでは、アフリカの音楽を取り入れた刺激的で新しい音楽が、10年ほど前から密かに鳴っていた。しかし今、Príncipeという草分け的レーベルの活動を通し、この音楽が徐々に国境を越え、世界で鳴り響き始めている。
https://jp.residentadvisor.net/features/2070
【動画】リスボンのアンダーグラウンド・シーン @ Native Instruments
ここ数年、リスボン郊外を拠点とするプロデューサーやDJの小さなグループが、未来のサウンドを創造しています。彼らはアンゴラ、カーボベルデ、サントメ、プリンシペなどのポルトガル語公用語アフリカ諸国出身で、彼らの作り上げた音楽には、激しい切迫感、荒削りなビート、恍惚感のあるグルーヴ、そして浮遊感が集約され、その結果アフリカのポリリズムにテクノ、ベース、ハウスミュージックを組み合わせた唯一無二のハイブリッドなサウンドが誕生している。
DJ Nigga Fox [Príncipe - Lisbon]
アンゴラ出身、リスボンを拠点とするプロデューサー/DJ。2013年にリリースされた12"「O Meu Estilo」でデビュー、ポルトガル郊外のゲットー・コミュニテイで育まれた特異なサウンドをリスボンから発信するレーベル〈Principe〉の一員としてアフロ・ハウスの新しい波を世界へと広めている。続く2015年の12"「Noite e Dia」はResident Advisor、FACT、Tinymixtapesといった電子音楽の主要メディアに取り上げられ、同年〈WARP〉からリリースされたシーンのパイオニアと若手をコンパイルしたEPシリーズ「Cargaa」にも収録され、国際的な認知を高めながらSonar、CTM、Unsoundといった有力な電子音楽フェステイバルにも出演、ARCAのブレイクで浮かびあがったエクスペリメンタル・クラブの文脈の中で、同性代の土着のローカル・サウンドを打ち出した〈N.A.F.F.I.〉、〈NON Worldwide〉、〈Gqom Oh!〉といったレーベルやコレクティブと共にシーンのキーとなる存在へと発展。2017年の〈Principe〉のレーベル・コンピレーション『Mambos Levis D'Outro Mundo』と最新作「15 Barras」はアシッドなサウンドを強め、これまでのクドゥーロのアフリカン・スタイルを飛躍させ、よりハイブリッドで強烈なサウンドとグルーヴを披露、他ジャンルとの交流や融合を交え新時代のアフロ・ハウスの拡散と拡張に大きな貢献を果たしている。
https://soundcloud.com/dj-nigga-fox-lx-monke
The Chopstick Killahz (Mars89 & Min) [南蛮渡来]
ポスト・トライバルを掲げ、奇妙なグルーヴと無国籍感を放つパーティー"南蛮渡来"のMars89とminによる東京拠点のDJユニット。
https://soundcloud.com/thechopstickkillahz
Veeeky [Do Hits - Beijing / UnderU - Taipei]
台北拠点のヴィジュアル・アーティスト/DJであり、Howie Lee率いる北京の〈Do Hits〉と台北の〈UnderU〉のコア・メンバーとして活動。現代社会で起こっている問題に多くの関心を持ち、これらのテーマをヴィジュアル・アートや音楽に伝え、微妙な文化のシンボルや物語、デジタル/オフライン作品のコラージュを用い、コンピュータ・アートに加工した鮮やかなヴィジュアル・パフォーマンスを披露し、〈Do Hits〉ではビジュアル担当として、レーベルのユニークなビジュアル言語を作り出している。主に北京と台北の異なる場所の文化/音楽シーンを行き来しながら、ソロでは2017年末に台北にある洞窟のギャラリーで『sustainable data 1.0』展示会を開催、最新のアートワークとヴィデオを発表する。来年にはクリエイターの友人と共に、社会主義の真の価値とその調和を世界へ広げることを目指した、新しい服のブランドを立ち上げ、アジアの各都市でポップ・アップ・ショップの展開を予定している。
KΣITO
トラックメーカー / DJ。2013年に初のEP「JUKE SHIT」をリリース。ジューク/フットワークの高速かつ複雑なビートをAKAIのパッドを叩いて演奏するスタイルでシーンに知られるようになる。2016年、HiBiKi MaMeShiBa、ナパーム片岡等と共にレーベル〈CML〉を立ち上げ、Takuya NishiyamaとのスプリットEP「A / un」をリリース。ソロ活動に加えテクノウルフ、Color Me Blood Black、幡ヶ谷ちっちゃいものクラブ等、複数のユニットに参加、様々なミュージシャンとのセッションを重ねている。