Jagjaguwar からリリースされたデビュー・アルバムを引っ提げ、初来日公演が決定!
メルボルン/ナームを拠点とするフォークのニューカマー、フォーク・ビッチ・トリオ。
ボン・イヴェールらを擁するレーベル Jagjaguwar から、デビュー・アルバム『Now Would Be A Good Time』をリリース。
King Gizzard and the Lizard Wizard, Alex G, Julia Jacklin, Courtney Barnett などのサポートを務め、既にオーストラリア、ヨーロッパ、そしてアメリカをツアーで回り、各方面から "期待の新人" と称賛の声が上がっている。
フォークの伝統を尊重しつつも、現代的なインディー・フォーク としての魅力を併せ持ち、ライブパフォーマンスも好評な大注目の若手トリオ、初来日公演が決定。

メルボルン/ナーム を拠点とする Folk Bitch Trio は、その楽曲や歌声と同じくらい確かな視点を持っている。彼らは伝統的なフォークの形式からインスピレーションを受けた若くフレッシュなバンドだ。ボーカルに、テーマに、そして楽曲の構成にもその影響が現れている。「トラッド(伝統的フォーク)」は隠されておらず、ハーモニーは豊かで時代を超えて美しい。しかし Folk Bitch Trio を刺激的
にしているのは、少し荒削りになったり、ユーモアを交えたり、リスクを取ったり、ジャンルの期待を裏切って現代に引き込むことを恐れないところだ。
その結果、音楽は生き生きとして重層的で美しく、思慮深くも遊び心があり、真剣さはあるが決してユーモアを欠かさない。
Folk Bitch Trio は5年前に結成され、メンバーである Gracie Sinclair(she/her)、Jeanie Pilkington(she/her)、Heide Peverele(they/them) はほとんど切れ目なく一緒に活動してきた。「私たちは3つの個々の声を持っている。でも私たちが語る物語は統一されている。それは心が深く重なり合っているからだ。喪失、恐怖、セックス、怒り、喜び、そして何よりも愛と笑い」と彼女たちは語る。彼女たちの音楽は、3人の間で生まれる深い結びつきとコラボレーションから生まれ、初期の大人としての成長過程やバンドとしての試行錯誤を反映している。
彼女たちはこの特徴を、最新シングル "The Actor" で示している。これは新レーベル Jagjaguwar(Angel Olsen、Bon Iver、Sharon Van Etten) からの初リリースである。「激しく恋に落ち、すぐに崩れ去る」という内容のこの曲は、「恋に落ちた時に相手に気づく愛情あふれる細かいディテール、喧嘩やセックス、そして最終的にはパートナーのソロシアタープレイでの関係の終焉」から歌詞が流れ落ちるように書かれている。彼女たちらしい華やかな三声のハーモニーに乗せて、率直で告白めいた物語が語られ、ユーモアや共通体験に基づく内輪ネタも織り込まれている。
この作品で歌われていることはすべて生きていく上での重要なテーマだ。恋愛やダメな元カレ/元カノの呪縛から逃れて自由に生きていくこと、現代のニヒリズムに耽るときと友人と何も考えずにただ笑って過ごすときと両方の時間を大事にすること、今生きていることがなぜこんなにも希薄でリアルな実感に欠けるのかについて考察を巡らせること。そうした意味において、『ナウ・ウッド・ビー・ア・グッド・タイム』は現代を生きるためのマニュアル的機能を果たしている作品ともいえる。本作はフォーク・ビッチ・トリオからの公文書であり、人生の中にできる限り美しさと知恵を共に見い出そうとする3人の誇り高きフォーク・ビッチの生きた記録となっている。


