シーンの実力派やキーマンのDJの魅力を余すことなくプリゼンツするワンマンDJ企画『a2z』。その第1弾は音楽のみならずグラフィックやファッションも巻き込み、テン年代のロンドンの顔として世界を巡るBok Bok (Night Slugs)とFriendsとのB2Bも交えたOPEN TO LASTのDJセット。レーベル・カラーにも通じるアーバン&シティのウェットな甘さとゲットー&ストリートのドライな野生、その多彩なマシーン・フォルムから矢継ぎ早に繰り出されるオーバーからアンダーグランドにまで及ぶ世界各地の旬なダンス・トラックを、時にハードに、時にソフトに展開しながら"しなやかな高揚"を生み出す、サウス・ロンドンを起点にワールドワイドな視点から紡ぎ出される唯一無二のミックス・スキルとセンスを体感せよ!
Bok Bok [Night Slugs from London]
ロンドンを拠点に活動するDJ/プロデューサー。00年代後期にL-VIS 1990と立ち上げたレーベル〈Night Slugs〉のディレクションを手がけ、初期グライムやUKファンキーを元にダブステップ、UKガラージ、クランク、シカゴ・ハウス、R&B/ヒップホップ、シンセ・ファンク、インダストリアル、レフトフィールド、アンビエント、またニュージャージー発祥のジャージークラブを積極的に取り入れ、アーバンなシンセと様々なジャンルとスタイルのリズムを溶け合わせたミニマルにマシナリーでストリートにファンキーなハイブリッド・サウンドを形成、また、いち早く観葉植物や3Dのデザインをアートワークに用いて、サウンド同様にシンセティックなヴィジュアルを織り交ぜ、アナログの淡さとデジタルの硬さを持ち合わせた合成的な質感もある、独自のエレクトロニック/ダンス・ミュージックを発信。世界的にはテン年代のロンドンを代表する新しいベース・ミュージックとして、ベース、ハウス、テクノのDJにも使用されるミニマルなフロア・トラックから、大ヒットを記録した"ウェイトレス"なるクラブ・ミュージックの新しいスタイルの指標となったJam Cityの名盤『Classical Curves』(2012)、エレガンドなエレクトロ・ベースで話題となったEgyptrixxの『Bible Eyes』(2011)、LAのKingdom率いる姉妹レーベル〈Fade To Mind〉から現れたシンガーKelelaのプロデュースやJam Cityが歌ったセカンド・アルバム『Dream A Garden』(2015)ではレーベルのモダンなプロダクションを駆使してポップスへもチャンレンジ、最近ではグライムの伝説的なラッパーFlirta Dとの作品や、インストやベース・ミュージックに留まらず様々なアプローチでデザインやファッションも巻き込み、ロンドンの顔として世界的な認知を得ている。一方プロデューサとしては2009年にL-VIS 1990と共にリリースした「Night Slugs EP」にてデビュー。2011年にEP「Southside」 を発表し、収録曲の"Silo Pass"がクラブ・ヒットを記録、2013年に姉妹レーベル〈Fade To Mind〉より鮮烈なデビューを果たしたシンガーKelelaのミックステープ『Cut 4 Me』に楽曲を提供。2014年の3年ぶりのソロ作品となるミニ・アルバム『Your Charismatic Self』を発表、収録されたKelelaの歌声をフィーチャーしたシングル'Melba's Call'では、スタイリッシュなMVと共に、官能的かつ機械的なレーベルに通底する独特の世界観が貫かれている。最近ではよりシンセサイザーへと傾倒したEP『Salvage 2017』を発表。DJとしては世界各国を回り、Rinse、NTS、FACT、RA、Dazed、Fader、Boiler Room、Radar Radio、I-D、そしてBBCなど、エレクトロニック/ダンス・ミュージックの主要な音楽メディアにDJミックスを提供。自身のキャリアのスタートでもあるグライムを根底に、ストリートの様々なダンス・トラックをヒット・チューンやオリジナルのエディットも織り交ぜ、卓越したミックス・スキルで横断するスタイルで人気を博す。レーベル・ディレクター、プロデューサー、DJとしても自らのスタイルを確立し、テン年代のクラブ・ミュージックに大きな功績を残した重要人物として敬愛されている。