1994 年に設立され、これまで数々の世界で評価される国産アーティストを世に送り出してきた老舗インディペ ンデントレーベル、MUSICMINE(ミュージックマイン)が、30周年を記念し6月14日(金)、15日(土)に渋谷WWW、WWWβで新旧アーティストが出演するイベント「MUSICMINE 30th Anniversary Party DAY1, DAY2」を 開催することが決定!
チケットは5月5日(日)10時より各プレイガイドにて販売を開始。また、クラウドファンディングサイト「うぶごえ」では、人気アパレルブランド TOGA によるイベント特製Tシャツが付いた DAY1、DAY2 チケットなども販売。
1994年に国内の音楽レーベルの集合体として誕生したミュージックマイン(以下MM)が、今年設立30周年を記念したパーティーを開催する。30年間一貫して貫いてきたスピリットは、本当の意味でのカッティングエッジかつ、カウンターである音楽を量産し続けること。そして DJ カルチャーに見るような、現場からしか生まれない音楽だけをフックアップすること。
主に配したレーベルは、Sublime(テクノ)・ZK & Less Than TV(オルタナティブロック、パンク)・Mary Joy(ヒッ プホップ)・comma(サイケデリック)・Hot-Cha(ポストロック)などといった現在もその影響を海外も含め各シー ンに及ぼしてる真にハードコアなレーベルばかり。そこからリリースされた作品群は誰も全貌が掴めないほど で 1000タイトルを超える膨大なタイトル数に上るのだが、代表的なアーティストを以下記しておくだけでも、このレコード会社 MM の日本の音楽シーンに於いての特異性と先見性が垣間見れるのである。以下、リリース アーティストの羅列になるのだが、ケンイシイ、ススムヨコタ、レイハラカミ、ギターウルフ、Shing02、Coaltar Of The Deepers、Co-Fusion、DMBQ、ASA-CHANG&巡礼、DJ KLOCK、WRENCH、sugar plant、DJ Quietstorm、DJ 光光光、MOODMAN、TANZMUZIK、AOA、SOFT、UG MAN、Volume Dealers、Ahh! Folly Jet、CHEHON、DJ NOBU、長谷川白紙などなど枚挙にいとまがない。ただし、ここまでアンダーグラウンドで ジャンルレスかつ、カオティックなリリースを、半ば自虐的に 30 年間も継続してきた影響なのか、各レーベルごとのパーティーはあったにせよ、何故か一度も包括的な MM 主催のイベントを打ってこなかったのである。 それはアーティスト以上に更なる混沌を産み出していった、キテレツな名物スタッフが多数在籍していたことに よって、整合性がつかなかったこともあろうし、だがしかし、代表の天野をもってしても、このカオスは全く収拾 がつかなかったのである。MM のリリースの垣根を超えたイベントは不可能である、とスタッフ誰もが自覚していたのである。
時を経て、今、MM は新しい局面を迎えている。近年の長谷川白紙のブレイクに象徴される、全く新しいアーテ ィスト像がメジャーになりつつある音楽シーンに於いては、ジャンルレスは当然、サブスク前提の最初からカオ スなリスナーに向けてのアプローチこそがより自然であるからだ。まさに MM がこの 30 年かけて培ってきた、 ボーダーレスな音楽の聴かせ方。見せ方。それらがようやく奇人変人のものだけではなくなってきたのであ る。今こそミュージックマインは総括的な意味も込めて、ボーダーレスのイベントを自信を持ってお届けしようと思います。出演者の多くは MM 設立の 90年代から活動を持続し、そして改めて紹介したいラインナップとなりました。いよいよ設立 30 周年を迎え、更なる歴史を刻む第一歩となるツーデイズが開催されます。世代を超えて、音楽好きなら誰でも楽しんで頂けるはずです。(Hot-Cha Records 小林)