70 年代、かつてないコズミックなサウンドで世界中の人々を魅了したもののある日不意に姿を消し、今日まで一切の情報なし。
一方で、2020年にリリースされた井手健介と母船のアルバム『Contact From Exne Kedy And The Poltergeists』だけが、唯一の手掛かりであった。
2021年には、オープンリールテープに残されたエクスネ・ケディの1974年のワールド・ツアーの記録が発見され、『Strolling Planet '74』としてリリースされた。
幻のミュージシャンは果たして本当に実在していたのか?
数々の目撃情報が飛び交う中、ついに2022年の東京でエクスネ・ケディのライヴが開催される。
計器がポッドの存在を見失った時間は1秒以下。
そうですね
−−地上時間の
なぜ彼らは招いておいてなんの物証も与えず帰したのでしょう
−−何十億年そうしてきたと
エクスネ・ケディは実在する。
1秒以下の時間で光年の彼方へ旅する彼は、だがそれは人間にも可能なのだと歌い続ける。
だからわたしは今ここにいて、ここにはいない。
目の前に広がる1974年の東京の風景は2022年の東京に重なりそしてそうなるはずだった2022年の東京や誰もが夢見た2022年の東京や誰も予想もしなかった2022年の東京が宙を舞いひとつであり複数の2022年の東京が立ち現れるのを、われわれはエクスネ・ケディの歌と共に実感するだろう。
エクスネ・ケディは何十億年もそうしてきたのだ。
2022年10月24日、エクスネ・ケディが降り立つ東京で、われわれは間違いなくフューチャリスティック・ドラゴンの背中に乗るはずだ。
--樋口泰人 (boid / VOICE OF GHOST)
主催:boid / VOICE OF GHOST