成長著しいアジア各都市のローカルなクラブ、パーティー、プラットフォームなどにフォーカスする新たな交換プログラム『multum(マルタム)』が2020年2月にWWWβから始動。
記念すべき初回は、韓国・ソウルより〈The Internatiiional〉とも密接なDJ/プロデューサーのSeiryunが率いる新興パーティー『Junction』をフィーチャーし、東京とソウルにてコラボレーションパーティーを開催する。
数年単位で旬のクラブが激しく移り変わっていく韓国・ソウルのシーン。その度に、融和的な新鋭から中堅までのDJたちはジャンルの垣根を超えて入り混じり、新たな可能性を模索し続けている。2019年10月に始動した『Junction』は、まさにそのローカルな交流の中で発生する"直感的なシナジー効果"に焦点を当てており、主宰には、〈The Internatiiional〉とNTS Radioのコラボレーションにも参加し、メロディックでアシッドテイストなハウス/ブレークスのプロデューサーでもあるSeiryunを筆頭に、〈Budwiser〉が各国で展開する大型イベント「BUDXBEATS」にフィーチャーされたオリエンタル&レフトフィールドなベース・テクノで新風を吹き込むYetsuby、アシッドとレイヴの要素をよりテクノの陶酔的なゾーンへと引き込むスタイルのMind Flayedと、実に多彩な面々が携わっている。最新のパーティーは、The Henz Club系列のテクノ/ハウス・ヴェニューModeciで開催するなど、その知名度を徐々に拡大させている。
最新パーティー『Junction #3』の模様はこちら。
https://www.instagram.com/stories/highlights/17857267111735013/
そして東京にて、新たなアジアのハブとなる『multum』がローカルから東京編にフィーチャーするのは、〈The Internatiiional〉が主催する『RAVE AGE』への出演に加え、ソウル・Contraでのレジデンシーも行なっていた〈N.O.S.〉クルーよりFrankie $。そして、過去にソウルで7度のギグを行い、自身が主宰するパーティー『解体新書』にもAirbear、Mignon、Acidworkなど韓国人DJを招いてきたRomy Mats。
さらに韓国編には、東京から2人のDJが参加。新世代のハウスコレクティヴとして躍動する『CYK』においてグルーヴのバランス感を司り、"生粋のセレクター"的なスタイルで評価されるDJ No Guraranteeと、2019年に京都から東京へと拠点を移して以来、煌びやかなハウスからドープなベースまで独自の観点で織りなすスタイルで様々なフロアを圧倒しているToreiが、韓国・ソウルデビューを果たす。
Seiryun [Junction / from Seoul]
Seiryunは韓国ソウルに拠点を置くDjおよびプロデューサー。
2013年から、彼は地元のパーティーでプロデュースと演奏を続け、Young Marco, Nathan Micay, Cardopusher, Denham Audioの韓国でのパーティーをサポートしてきた。
NTSにて披露された彼のDJセットは、地元韓国のアーティストとトラックを大々的にフィーチャーし話題となった。DJとしてテクノ、ハウス、ブレイクビーツを行き来するストイックな選曲を持ち味とし、プロデューサーとしては、韓国拠点のレーベル〈Tonal Unity〉からアシッド~レフトフィールドなハウス・トラックを2019年にリリース。
Seiryunの最近の活動は、多様な分野のアーティストが絡み合い直感的な相乗効果を共有するパーティー「Junction」のディレクションに重きが置かれている。
https://soundcloud.com/scramble-radio/scramble-radio-56-w-seiryun
Yetsuby[Salamanda / Junction / from Seoul]
Yetsubyはソウルに拠点を置くDjおよびプロデューサーであり、Yetsubyは、弘大周辺で<NTS>、<Scramble Radio>、<SCR>などのオンラインメディアを中心に活動する。 韓国のレーベル〈Tonal Unity〉所属のデュオであるSalamandaの一員でもあり、彼女のプレイは、衝撃的かつ重厚なベースを持つ絶妙なブレイクビーツが特徴的だ。
またプロデューサーとしては、アンビエント、エクスペリメンタル、レフトフィールド、ダンスミュージックを、彼女のなりの色合いで調和させた作品を制作する。
https://soundcloud.com/yetsuby/yetsuby-iliketherullsmix
Frankie $ [N.O.S. / House Not House]
House Not House Records の片割れ、Frankie $は、ダークでグルーヴィなUKミュージックに情熱を傾けるDJ、プロデューサー、そしてプロモーターだ。 現在、レーベルとしてもパーティーとしても注目を集めるNitrous Oxide Systems (N.O.S.)の主宰を行なう傍ら、KEWLのレジデントも務める。彼のDJセットは、クラッシクハウスからガレージ、そしてブレークビーツからレーヴまで、幅広い広がりを含む。
https://soundcloud.com/scramble-radio/scramble-radio-48-w-frankie
Romy Mats [解体新書]
1994年、東京生まれ。2017年1月より、世界中のアンダーグラウンドから日本へと伝わるエレクトロニックミュージックを独自の視点で紹介するパーティー『解体新書』を主宰、レジデントDJを務めている。『解体新書』は、国内外の様々なアーティストをフィーチャーしながら、これまでにSaloon、WWWβ、Contact Tokyoと渡り歩き、規模と深度においては東京のシーンにおいて類を見ない発展を続けている。また、本名名義のHiromi Matsubara(松原裕海)でフリーランスのライター/エディターとして活動し、2014年からは、国内では老舗のエレクトロニックミュージック・メディア『HigherFrequency』で編集長を務めている。ライターやジャーナリストとしてダンスミュージックに接している経験をDJとしてのセレクトにも活かし、電子音楽における伝統と革新を織り交ぜ、都市と楽園を望み、調和と混沌を描く様に、常に幅広い視野で文脈を超えたミックスに挑んでいる。