新世代のカリスマYves Tumorを迎えたspeedy lee genesis主催のカルト・パーティ〈Neoplasia〉第3回のフル・ラインナップが公開。追加出演者はAya Gloomy、Takao、MIRA 新伝統、スポーツガーデンひ、eminemsaiko。2020年に応用できるヒントが詰まった、一筋の風のようなパーティが開催。
Yves Tumorの来日公演として開催がアナウンスされたイベント、Neoplasia3のフル・ラインナップが発表された。
LIVE:
Yves Tumor [WARP / US]
Aya Gloomy
Takao
MIRA 新伝統
DJ:
スポーツガーデンひ
eminemsaiko
speedy lee genesis
Yves Tumorを中心に、複雑なテクスチャーを内包する出演者たちが集うこととなったNeoplasia3。一見散漫にも思えるが、全方位に向け観覧的に楽しめる仕様になっているとのこと。
東京のDJ、speedy lee genesisにより過去二度WWWβにて敢行された謎のパーティーNeoplasia。待望の三度目は、「Prelude 2020 Version」と題した特別編としてWWWとWWWβ両フロアを解放し深夜開催される。
今年も残すところあとわずか。2020年に応用できるヒントが詰まった、一筋の風のようなパーティを楽しもう。
※なおTakaoのパフォーマンスは、Neoplasia3限定のエクスクルーシブなライブapplication for 2020 setとなります。またWWWβフロアはsuper simplified flatstageの特殊演出にてDJが行われる予定。
Takao - application for 2020 set
eminemsaiko & speedy lee genesis - set for super simplified flatstage
-- 主催speedy lee genesis (Neoplasia)より--
何かに触れたとき、私たちが抱く一瞬の自己言及的モノローグ
私たちは独白を喪失した
デコードできないあらゆるローグが手のひらから流れ落ちている
時代が、環境が、他人が、私たちをそうさせた?
言葉にできない魂の呼応が、身体を貫く瞬間を求めたい
ディス・コミュニケーションの可能性
それは対話ではない
それは音楽の中にある
Neoplasia3 - Prelude 2020 Version - は個人のモノローグを見つめ暴走する
Yves Tumor [WARP / US]
Yves Tumorとは?紐解いてください。グロテスクな美しいマトリョーシカ人形の、ひび割れて歪んだ中身のように、空間とペルソナが溢れ出す。ゴシック・サウンドスケープ・オートチュール?語りきれない。そう、その音楽が全てを語る。
Yves Tumorがステージに現れた姿。ハウリングしたサイバーパンクの悪魔に引き裂かれ、記録のアウトプットがフィルターされ、古典的なソングライティングとロボット化されたエクスペリメンタル・サウンドの万華鏡へと誘われる。
音楽を聴き、その二重性がほんの少し開かれる時、暗示やイメージは音楽や歌詞から解析され、そのすべては完璧なポップへとフォーカスする。
Aya Gloomy
東京都出身。16歳から独学で音楽制作をはじめ、以来作詞作曲アートワーク、独特なファッションまで全てを自身でプロデュースしている。
2017年、原宿BIG LOVE RecordsからファーストEP 「Ennui Ground 」を、翌年初のフルアルバム 「陸の孤島」を共に12inch レコードでリリース。
2019年自主EP「KANJIRU」 リリース。
Takao
1992年生まれ神奈川県出身。2018年に大阪のEM Recordsからフルアルバム「Stealth」をLP,CD.デジタルでリリース。その他、odd eyes のremixアルバム「REFLECTION PORTRAIT」、蓮沼執太フィル「ANTHROPOCENE(アントロポセン)」の店舗別特典(remix CD)、Slow EditionsのSound Journal:Do-Nothingへ参加。
MIRA 新伝統 (Raphael Leray / Honami Higuchi)
Audio / Visual / Performance
2019年2月 AMENより"TORQUE" 短編映画・サウンドトラックをリリース。
AQNB / SOUL FEEDER / TONE SHIFT / SBVRSV PRESS / A CLOSER LISTEN にて評価を得る。
https://soundcloud.com/1000amen/sets/mira-torque-ost-prayer013
スポーツガーデンひ
2015年4月からtwitterを利用しており現在1959人をフォローし3094人のフォロワーの皆さまにいつも元気と知恵を分けてもらっています。感謝。野に咲く花のように 風に吹かれて 野に咲く花のように人をさわやかにして
https://twitter.com/twokame_maeda
eminemsaiko
DJ。12/17(火)、Private♢Saikoあります。
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=132982500
speedy lee genesis
speedy lee genesisはフレッシュな様式美を捉えるDJ・演出家です。メインパーティーはNeoplasia(東京)です。
Yves Tumorは2010年頃よりTeams、Bekelé Berhanuなど、様々な形態の活動を行なってきたショーン・ボウイという人物の物語。
2016年9月、Bill Kouligasが運営する〈PAN〉より幻惑的でノイジーなサイバーR&Bアルバム「Serpent Music」を発表。Yves TumorというSean Bowieの現在のメインプロジェクト人格が広く知られることとなった。
さらに翌2017年9月には「Experiencing The Deposit Of Faith」というコンピレーションアルバムをセルフリリースするなど、インディペンデントな活動を行いつつ、今年30周年を迎えたエレクトロニックミュージックにおける最もグローバルなレーベルの一つ〈Warp〉へサインした。
2018年9月、「Safe in the Hands of Love」が何のアナウンスもなく突如〈Warp〉(国内はBeatink)よりリリースされる。
「Safe in the Hands of Love」は、抑圧された監禁状態を知覚し、自由への衝動を暴走させる音楽 −− Pitchfolk
ここには、Frank OceanとJames Blakeが探ってきたものの手がかりが確かに存在するが、何よりもYves Tumorは黒人のRadioheadという装いが、自分に合うかどうかってことを試して遊んでいるのかもしれない −− The Wire
「Safe in the Hands of Love」を聴くと、大量のロービット音を積み重ねまくった、救済の祈りで塗りたくられたような、Yves Tumorの深くムーディーな循環型の愛を受け取ることが可能です −− Tiny Mix Tapes
祈りを思わせる霊性とグロテスクで凶暴な獣性。二重性のらせんをポップへと昇華する音楽が大爆発し、2010年代を代表する傑作との評価を得る。
ジェネラルな集合意識を弄ぶかのような、反人間的、非ルーツ的なニュービジュアルは混乱と共感を産み出した。
2019年、そして2020年に向かうYves Tumor。
2019年のYves Tumorは、前年12月に東京のクラブContactで行われたライブでも顕著だったが、クラシックなロックミュージックのフォーマット、とりわけグラムロック的なアプローチを前進させた。
9月にリリースされた新曲「Applaud」において、さらにその様相は強まっている。ニューオーリンズ出身でHBAのモデルとしても知られたミステリアスロックンローラーで、近年のライブのコラボレーターでもあるHirakishと、Kelelaの楽曲への参加や、Oneohtrix Point Neverが主催するレーベル〈Software〉からのリリースもあるLAの才人Napolianを召喚し、ラフでハードな側面がアップデートされた。
また「Applaud」のミュージックビデオはフランシス・F・コッポラの孫、ジア・コッポラによってディレクションされている。円環、渦をモチーフに展開される、パーティーの混乱を収めたこのビデオは、ポスタービジュアルとともにYves Tumor流の古典へのルネサンス的感覚を映し出した。
さらにライブではFatal JamzのギタリストAndreas Emmanuelによるワイルドなハードロックサウンドを取り入れるなど、意外な方向への拡張が進んでいる。
現在は拠点をテネシーに移したとのこと。新しいリリースの噂も俄かにささやかれはじめ、ますますその動向から目が離せない存在となっている。