艶やかに浮遊する幽玄のダブ・サイケデリア!ブリストルを起点に高まるUKテクノの異境を描く、ロンドンの新鋭Parrisを初来日で迎え、ダンスからディープ・リスニングまでノーボーダーなテクノ・オブスキュアAkiram En、日本の重鎮MoodmanがOn-U set、UKとベルリン周遊を経たミックス作品で浮上するMewが出演、UKオリエンティッドな新興パーティpulse fictionにて開催。オーガニックに培養されるニューエイジ・アンビエントとミニマルが融合したコンテンポラリーなヤマーン・ナイト。
Parris [Idle Hands / TTT / Hemlock / London]
UKのテクノとベース・ミュージックが幽霊のように、とらえどころのないリズミカルな表現で知られるようになったロンドンを拠点とするプロデューサー/DJ。UKサウンドシステムカルチャーを経由したダブと4/4に未来的なバウンスと音の冒険をもたらすUKクラブ・ミュージックの音響派として新しい波の頂点へと上昇する。彼の音のスペクトラムにあるローエンドのドリフトはクラブ・ミュージックのプレイを可能にさせ、そのボーダーの周りでユニークなサイケデリックなエナジーを引き起こす、Batuの〈Timedance〉パーティー(Laurel Haloとの)、アムステルダムのDe School、Livity Soundでも証明されている。これまで「Burr」(Idle Hands 2014)を皮切りに、「Skeletal」とHelm、Sam Kidel、O$VMV$M参加のリミックスEP「The Parris Remixes」(Ancient Monarchy / Berceuse Heroique 2016)、「Your Kiss Is Sour」(Hemlock Recordings 2017)、「2 Vultures」(Trilogy Tapes 2017)、〈Livity Sound〉のKowtonとの「Deep Concentration」(Rubadub 2018) と着実にリリースを重ね、グライム含めるUKクラブ・ミュージックを脱構築したようなコンテンポラリーな作風とニューエイジ・アンビエントの艶やかなサウンドが相まったダビーな作品でプロップスを上げている。最近発表された〈Idle Hands〉の12インチではKassem Mosseのリミックスをフィーチャー、またEric Copeland、Sampha、Happa、Neneh Cherryのリミックスも手がけている。
https://soundcloud.com/parris_dj
Akiram En
DJ、選曲家、パーティーオーガナイザー90年代中盤よりDJとして活動開始。レフトフィールド・テクノやアヴァンギャルドなどをフロア・マナーに従ってミックスしていくエッジーなダンスセットから、オブスキュアサウンドに着想を得たディープなリスニングセットまで、聴覚と身体感覚を揺さぶるプレイは、ダンスフロアを常に意識しつつ、音楽を深く知覚させる体験へ導いていく。2018年春、BLACK SMOKER RECORDSより自身初となるMIX CD『Mekano 1974-92』をリリース。世界中のディガーやドープなパーティーヘッズからの信頼は深く、『rural 』、『Future Terror』、『MNML SSG』と言った、日本を代表する野外フェス、テクノパーティーに出演。近年は、地方都市や海外まで活動領域を広げ、東京をベースにインディペンデントで先鋭的な現場を日夜飛び回っている。八王子SHeLTeR《SCI-FI》(毎月第二金曜日)にてレジデントDJを務める他、幡ヶ谷forestlimitにてディガー集団で構成されるDeep Listening Lab《ideala》(毎週木曜日)を主宰。世界でも稀有な"ディープリスニングパーティー"としてシーン化している。また、日本国内屈指のディガー・DJ陣に留まらず、来日したアーティストを招聘し、不定期で様々なパーティーをオーガナイズ、企画している。
https://soundcloud.com/akiram-en
Moodman
DJ。ムード音楽をこよなく愛する男。80年代末にDJ活動を始め、90年代初頭にいくつかレーベルを運営。以降。ドメスティックな音楽シーンに横断的に関わる。宇川直宏氏、高橋透氏と組んだGODFATHER、HOUSE OF LIQUID、SLOWMOTIONなどのレジデントパーティをはじめ、TAICOCLUB、森道市場、RAWLIFEなどのインディペンデントな屋外フェスに多数出演。記念すべき第1回のDJを担当したDommuneでは、自身の番組『moodommune』を不定期で放送中。2016年に設立した新レーベルINDUSTRIAL JPの中のひと。ヴァイナル・ジャンキー。ポストカード・マニア。ボードゲーム・アディクト。
https://soundcloud.com/house-of-liquid/moodman20150109
Mew
2002年にDJ活動をスタート。当初は主にヒップホップのDJとして活動しながらPSGやKOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'SのバックDJ、ラッパーへのトラック提供などもこなしていた。その後、より自由にフロアを踊らすことへ貪欲になり現在のスタイルが確立された。ヒップホップが持つ独自のグルーヴやBASS MUSICが持つ太さ、さらにバンド活動で養ったROCKの音楽感を軸にダンスグルーヴを繋いでいくスタイルである。自身のイベント"恥骨粉砕"を吉祥寺を中心とした様々なクラブ/ライブハウスにて主催。DJとバンドが入り乱れるフレッシュなブッキングを展開し、武蔵野の人気パーティーとなる。2011年には中野HEAVYSICK ZEROにて5hourのロングセットやwombでの世界的なアーティスト達のフロントアクトなど経験値が更に高まる場所にも恵まれた。2012年にはDOMMUNEにて3時間セット、2014年にはバンコクで、2017年にはベルリンでプレイ。ミックスCDのリリースとしては2011年以降、全編チルアウトなミックス「BUNKER」、クラブミュージックの中でも特に強く影響を受けたBASS MUSICを中心としたミックス「BANGER」「ANCHOR」をリリースしており、2019年にはイギリスの新興レーベル"KOOL-AID ON THE TAPES"よりjungleやBASS MUSICを織り交ぜたカセットテープもリリースしたばかり。また昨今はイギリス・ドイツ周遊で得た感覚を落とし込んだBASS MUSICのミックスがsoundcloud上で話題となり、UKのいくつかのウェブマガジンでも取り上げられた。2019年はサウンドクラウドでコンスタントにミックスを掲載しているので、是非チェックしてほしい。