SAISON ROUGE | セゾン・ルージュ | その週末、東京がパリになる。とのコンセプトで行われる本フェスティバルのライブイベント。
パリで活躍する新進気鋭のアーティストを4組招聘してのスペシャルライブショーケースをお届けする。フランク・オーシャンやフェニックスなどとのコラボレーションも手掛けるカリスマ的魅力と才能を持ち合わせたピアニストChassol(シャソール)は、映像を使ったパフォーマンス「BIG SUN」を披露。鳥の鳴き声、都市の生活の音、さらには織りなされる会話の数々をひとつの映像にまとめ、そこにライブでピアノとドラムをのせていくことにより彼の音楽は完成していく。デビューアルバム「Sainte-Victoire」をリリースしたばかりの、マーク・コランの音楽プロジェクトNouvelle Vagueや、エレクトロサーフバンドLA FEMMEでヴォーカルを担当した、Clara Luciani(クララ・ルチアーニ)が本邦初公開のギターソロライブを行う。さらには、パリの伝説的キャバレーCRAZY HORSEの劇中音楽のプロデュースやDIOR JAPANへの楽曲提供も行うLEONARD LASRY(レオナール・ラスリー)や、フレンチ・アヴァンギャルドとも称されるマルチアーティスト集団、Catastrophe(カタストロフ)の奇想天外なライブパフォーマンスが華を添える。フランスより様々なテイストのアーティストが集結し、現在の花の都のサウンドをダイレクトに伝えるこのスペシャルな夜。お見逃しなく!!
Catastrophe (カタストロフ)
絶え間なく変化し続ける音楽シーンに突如革新的アイコンとして登場したカタストロフ。2015年に活動開始、ジャンルレスな音楽性を持った12人の若者によるエクスペリメンタルアーティストグループとしてBertrand Burgala主宰のChassolも所属するフランスレーベルTricatelから、"フレンチアバンギャルド"とも称される個性的な存在感を放っている。彼らはKamasi WashingtonやAquasergeであったり、社会的ヒップホップを歌うケンドリックラマーのインプロビゼーションや実験的な音楽と同じ情熱を掲げ活動しているユニークなグループである。音楽、テキスト、画像、ビデオ、ダンスで...その表現方法は様々で、カタストロフは人々の現実的思考の裏に存在する事をパフォーマンスを通して表現しようとしているまさにマルチアーティスト集団である。現に彼らはこれまでに音楽作品だけでなく、二つのエッセイを発表してきた。活動開始から間もない2016年に話題となる。「Liberation」、翌年9月には「La nuit est encore jeune」そしてその数ヶ月後に同タイトルの待望のファーストアルバムをリリース。音楽とリテラルな内容を融合させた作品を発表してきた。2018年には2枚目となるEP「SATELLITES」をリリースしその活動に注目が高まる。
Léonard Lasry (レオナール・ラスリー)
1982年にパリに生まれ、10歳のころには作曲を始める。2006年にファースト・アルバム『Des Illusions』を発表。その才能は、フレデリック・ボトンやミシェル・ルグラン、ジャン・クロード・ヴァニエらとも比較されるほど。HUGO BOSSやValentino、Cartier、Diorといったハイ・ファッション・ブランドの数々ともコラボレーションを果たしており、これまでに、映画、ファッション、コンテンポラリー・アートなどあらゆる作品におけるサウンドトラックを創り出して来た。2017年には最新アルバム『Avant la premierefois』を発表。あらゆる時代のポップ・ミュージックを消化したようなメロディアスな楽曲の数々は、各方面から高い評価を得た。また、実兄のティエリー・ラスリーはラグジュアリー・サングラス・ブランドの<THIERRYLASRY>を展開している。
Clara Luciani (クララ・ルチアーニ)
1992年、マルセイユ生まれ。身182cm。5年前にギター1本を抱えてパリへ上京。一緒に仕事をしていたSOKOの弟に紹介され、「サンローラン」のキャンペーンに起用されたフントマン、マーロン率いる注目のエレクトロ・サーフバンド、ラ・ファムのヴォーカリストとして選抜される。加えて、日本でも絶大な人気を誇るバンド・プロジェクト、ヌーベル・ヴァーグでもヴォーカルを担当。幅広い活動を続けている。また、クララのライヴ衣装はすべてからクロエ提供でもあり、別称〈パリのクロエ・ガール〉とも呼ばれる存在。憧れているのは、パティ・スミスやフランソワーズ・アルディ、ジェーン・バーキン。加えて、祖父がコルシカ島出身だったこともあり、イタリア的なロマンに憧れがあり、「わんわん物語ベラ・ノッテ」の世界観が好き。2017年にEP「Monstre d'Amour」をリリース。「シャネル」や「ケンゾー」のキャンペーンに起用されたシャトー・マルモンなど、気鋭のミュージックシャツが揃うグラン・ミュージック・マネジメントに所属し、2018年4月6日にデビュー・アルバム「SAINTE-VICTOIRE」をリリースする。
Chassol(シャソール)
クリストフ・シャソル(Christophe Chassol)は、ピアニスト、作曲家、編曲家であるほか、フェニックス(Phoenix)や、セバスティアン・テリエ(Sébastien Tellier)などのミュージシャンのために音楽監督の仕事も手が
ける。そのカリスマ的魅力と才能により、どのジャンルにも属さない芸術作品を生み出している。さらに、2013年にリリースした自身のアルバム『Indiamore』は、日本でも人気の高いDJのジャイルス・ピーターソンが主宰するWorldwide Awards 2015において、Album Of The Yearの部門でファティマ、ジャロッド・ローソンに続き第3位を獲得している実力者だ。特徴的なのは映像を使ったパフォーマンス。鳥の鳴き声、人々の生活音、会話、あらゆるものを素材とし、映像にまとめてループさせ、そこにピアノでコードをのせることによって彼の「音楽」は完成する。