お待たせしました! 田中馨率いるトンデモバンド、Hei Tanakaが カクバリズムから7インチシングル 「やみよのさくせい」をリリース!
2012年に活動をスタートし、2016年に現体制となった田中馨が率いるトンデモバンドHei Tanaka。
彼らのライブパフォーマンスは、観た人すべてを困惑させ、虜にさせ続けてきました。
これまで、滞空時間、ダスティン・ウォン、小鳥美術館、あふりらんぽとのスプリットカセットをリリースしてきた彼らの、初の7インチシングルが、満を持してカクバリズムからリリースです!!
表題曲の「やみよのさくせい」は、岡山のバンド、ロンリーが、Hei Tanakaを呼んだイベントから生まれた楽曲で、これぞ田中馨、これぞHei Tanakaと呼べる名曲です。ストレンジに絡まる全員の音と、ギリギリのバランスがエモーショナルを生む田中のボーカル、聴いているだけで息切れしそうなアレンジによって独特な仕上がりになっています。
B面には昨年惜しくもこの世を去ってしまった蓮実重臣さんのユニット、Pacific231の楽曲「SORA NO KOTOZUTE」のカバーが収録されます。
Hei Tanakaらしいヘンテコなアレンジで、愛が溢れるカバーとなっています。
どちらの楽曲も、Hei Tanakaの唯一無二のライブ感がパッケージされた素晴らしい作品となりました!
リリースに際し、田中馨よりメッセージが届いています。 また、7インチのリリースを記念したイベント「Hei祭り」が7インチの発売日に渋谷WWWで開催されます。長年、田中馨がベースでサポートしているトクマルシューゴを迎えた2マンイベントとなります。
さらに、イベント後にはアフターパーティーも渋谷のDJ BAR ROOTSで開催。
こちらには田中がレギュラーで参加しているDJイベント、DISCO the Q の 面々と、ロンリーのはまいしんたろうがソロライブで参加します。
田中馨からのメッセージ 第1章 やめて はじめて はじめて やめる Hei Tanaka 何か自分の音楽やった方が良いっすよ と、僕にけしかけた仲原達彦が カクバリズムに入った。
奇しくも 台湾の大好きなレコード屋「2manyminds」のSpykeeが店を閉めて、月見ル君想フに入った。 「持久力を持って続けられるかが問題」と、僕の「今はテレビを作る時代ですよ。カクバリズムTV作りましょう!」 という、ジョークに角張さんは真面目に答えてくれた。
久々に、リリースに向けて打ち合わせを重ねたが、会社だから的な事をいくつか言われ 早口も相まって八割、何言っているのか分からなかった。
僕は頭が悪い。 ついでに言うと、目も節穴だ。 15年前、角張さんの印象は 僕が中学生の時、渋谷、宮下公園横の交差点でカツアゲされた兄ちゃんの様にボディータッチ多めで、 決して信じてはいけない類の人だと思っていた。
頭の悪い目が節穴の末っ子と 今や、音楽シーンにその名を轟かす インディーズレーベルの社長(末っ子)とでは 今後、うまく行くのか非常に心配だ。 奇しくも 亀田興毅氏がプロボクサーに復帰した。
「華々しくデビューしてきた亀田興毅というボクサーを、華々しい舞台で終らるせんや!」 と、言っていた。 「Hei Tanakaはどうなりたいの?」 と、わかる言葉で語ってくれた角張さんの言葉。 Hei Tanakaを初める時に所信表明なるものを書いた。 (※参照 http://heitanaka.tanaka-kei.com/rettou/)
冒頭でアメーバの話をした。 今だって変わらずアメーバだ。 奇しくも 中学生球児が、始球式にきたアイドルに群がっていた。
「馨くんのソロを楽しみにしているんだ」 ベットの上から、ずっと言い続けてくれた人がいた。
お見舞いに行くと、ずっと僕のことを褒めてくれた。 褒められ慣れてないのと、弱っている事があからさまに分かる大好きな友人という現実の前で 居心地の悪さを感じている自分を恥じた。
今回の作品は、Pacific231 蓮実重臣さん 偉大な音楽家の曲をカバーさせてもらいました。 やはり偉大で、とても原曲の素晴らしさを組みきれない不甲斐なさもあります。 ですが、不甲斐ない今の私達。しっかり録音できたことを本当に嬉しく思います。
きっと、蓮実さんは褒めてくれると思うんだよなぁ。 奇しくも カクバリズムで、7inchレコードを出す事になった。 全ての人に感謝です。
**** 第2章 Hei Tanakaは仲原達彦にけしかけられた。 彼とは、彼が大学生の時からの付き合いで 大学生に「やるべきだ!」と、強めの口調で言われた事が楽しかった。 人は誰かに「やるべきだ!」と言われるの待ちな所がある。
待ってた所にやって来た大学生に、僕は乗った。 その時は「ソロを」という話だったが 僕は、池田俊彦とシャンソンシゲルを誘った。 絵を描くドラマーが2人と、とにかく機材が多い田中が1人のバンドだった。
その時点で彼の思惑とは違ったのかもしれないが 社会人になった彼に「いつか責任取ってもらうからね」と、強めの口調で言うのが楽しかった。
人は誰かに「いつか責任取ってもらうからね」と言われるの待ちな所がある。か、どうかは分からないが 彼は、僕の目測では2割くらいの力で「はい」と言った。 そしてHei Tanakaは静かにフェードアウトしていった。
静かにフェードアウトした物を、再び立ち上げるには大きな動機が必要だ。 僕は「でかい」「早い」「エロい」など、中学生っぽい動機の引き出しを探した。 そして 田中馨 ベース 池田俊彦 ドラム 牧野容也 ギター サトゥー サックス あだち麗三郎 サックス 黒須遊 サックス そう これが導き出した動機。「サックスが一杯」 思ってたより一杯ではなく、3人だ。 しかし、その3人は一杯サックスを吹いている。
割と新しくできたサックスという楽器の、割と都会的な胴体の中を一杯息が通る。 一杯一杯一杯息を入れたその先に漏れ出た息。そこをキャッチできたならば。 それを「キャッチ・アンド・サックス」と呼ぶ事にしよう。 そして、彼らはとうとう「キャッチ・アンド・サックス」をした。
その日は岡山のロンリーというバンドに呼んでもらった 「やみよのさくせい」というイベントだった。 頭で考えた挑戦を、気分が超えた。
それを言葉にするなら「やみよのさくせい」と言いたい気分だった。 僕は次の作品で歌ってみたくなった。
これはサクセスストーリーであって、何もサクセさないストーリー。 しかもサックスによってだ!!! っていう感じのプロローグで始まる第2章はどうだろ? って聞こう。 彼は、僕の予測では8割くらいの力で的確なダメ出しをして来るんじゃないかと思う。
全く、仕事ができる男だ。 なぜなら、僕達は第2章の話じゃなく 「Hei Tanaka / やみよのさくせい」 5月2日 カクバリズムからリリース!!! と言う事が言いたいのだから。
2018.04.02 田中馨