瞑想へと昇華するテクノの核心!電子界の鬼才Shackletonがジャーナリストでもある才媛Anikaとの最新作を携え、キャリア初となる4人編成のバンド・セットとgoatが新編成で送る、ダブルのジャパン・プレミア・ライブに加え、国内からは脈々と受け継がれる日本サイケデリックの象徴的トリオDJs 悪魔の沼 による3部構成(沼トロ-沼ん中-沼日和)のB3Bセット、シーンの最有力フェスティバルThe LabyrinthのHiyoshi、新世界標準のベルリンAtonalに出演を果たすDJ YAZI (Black Smoker)、トップ・ランカーDJ Nobu率いるFuture TerrorのKURUSUが千葉より、そしてruralでの活躍も記憶に新しい若手のasyl cahier (LSI Dream)を"アンビエント"として迎え、ベテラン、中堅、若手を交え、オーセンティックかつプリミティブでありながら、その型やビートにはハマらない新たなる現代的テクノへの深淵とその先へと向かう。
Shackleton with Anika *band set*
Sam Shackleton (electronics, programming)
Anika (vocals)
Raphael Meinhart (mallet percussion)
Takumi Motokawa (keys)
Shackleton [Woe To The Septic Heart! / Skull Disco]
細分化・多様化と共に大量に生産・消費される趨勢において、自身の音楽に対する明確なヴィジョンと突出したオリジナリティにより、カテゴライズの向こう側にあるジャンルレスな音楽を創造し続ける稀有なアーティスト。独自の世界観で知られる〈Mordant Music〉のIan Hicksにより見出され、シーンに登場した2004年以降、ベース音とパーカッションが渾然一体となった新たな音楽性を指向していたShackletonは、行きつけのレコード店で働いていたAppleblimとの邂逅を経て、共にレーベル〈Skull Disco〉をスタートする。同レーベルではShackletonとAppleblimの楽曲を中心にリリースを重ねる他、Ricardo Villalobos、T++、Peverelist、Badawiら新旧を問わないリミキサー陣を起用するなど、リリースごとに話題をさらい、その後の動向に大きな注目を集めていたが、Shackletonは新境地を求め〈Skull Disco〉の休止を決定。以降、Brian Enoなど多彩な顔ぶれのリミックスを行う中、2009年、ミニマル・テクノ / ハウスシーンにおいて絶大な人気を誇るレーベル〈Perlon〉から『Three EPs』をリリース。そして2010年にスタートさせたセルフ・レーベル〈Woe To The Septic Heart!〉や、ワールド・ミュージックを取り扱うロンドンの老舗レコード店がその名を冠した〈Honest Jon's〉からEPを連続リリース後、2011年のチャートを大いに賑わせたDJ Pinchとの共作『Pinch & Shackleton』、そして2012年に入手困難となった怪作『Music For The Quiet Hour / The Drawbar Organ』をZeke Cloughが描き出す鮮烈なデザインワークと共にボックスセットに綴じ込め発表。その後、自身のライブ・パフォーマンスを見つめ直すため、リリースを休止。ライブならではの即興性を模索し新たな局面に臨んだ。その結果は制作面にも影響を及ぼすこととなり、2014年の「Freezing Opening Thawing」、そしてドイツの画家/映像作家であるStrawaldeがジャケットを手掛ける『Deliverance Series』へと結実している。2015年には日本の3人組ガールズ・バンドにせんねんもんだいの作品のリミックスも手掛け、2017年にスポークン・ワード・アーティストVengeance Tenfoldとの共同名義でアルバム『Sferic Ghost Transmits』を再び〈Honest Jon's〉より発表。メロディを感じさせるリズム、反復における極微な変化というミニマル性、そしてリリースごとに洗練され純度を増しながら加速していくサウンドとグルーヴは、複雑さを極めて尚、ダンス・ミュージックとして成立するという唯一無二の世界を確立。あらゆる類の縛りから抜け出し、自由に解き放たれる彼の音楽性は、一聴してShackletonの手によるものと認識させる個性に満ち溢れている。
https://www.discogs.com/artist/342363-Shackleton
Anika [Invada / Stones Throw]
ベルリン在中のミュージシャン/シンガーソングライター。そのキャリア以前に音楽プロモーターや政治ジャーナリストとしてベルリンとブリストルを行き来しながら生活する中、PortisheadのプロデューサーであるGeoff Barrowと出会い、2人はパンク、ダブ、60年代のガールズ・グループなど、音楽的な共通項とヴィジョンを発見し、またGeoffのバンドBeak>で女性ボーカリストを探していたことから、スタジオ・レコーディングに参加。結果としてYoko Onoの'Yang Yang'、Twinkleの'Terry'、Skeeter Davisの'End of the World'、Bob Dylanの'Masters of War'、The Kinksの'I Go to Sleep'のカバー含める9曲を収録し、2010年にEUはGeoff Barrowのレーベル〈Invada〉、USは〈Stones Throw〉 からセルフ・タイトルのデビュー・アルバム『Anika』を発表。カバー曲の政治的なリリックと共に、60年代の古き良きロックやフォークの情緒漂うローファイなダブを主体とした独自のポスト・パンク / ノー・ウェイヴな作品を披露。2013年には〈Stones Throw〉から、The Crystalsの'He Hit Me'、Chromaticsの'In The City'、 Shocking Blueの'Love Buzz'のダブ・バージョンのカバー曲を収録したセルフ・タイトルのEPを発表。これまでにNeu!のMichael Rother、Jandek、Pete Swanson、Yann Tierson、Kreidlerともコラボレーションも果たしている。2016年にバンドExploded Viewを結成し、NYの〈Sacred Bones〉からLPを発表。政治ジャーナリストというバックグランドを持ちつつも、露骨になり過ぎずに自らの政治的なスタンスをカバー曲、ボーカル、パフォーマンスを通して巧みにを表現する稀有なアーティスト。
https://soundcloud.com/anikainvada
《最新作リリース情報》Shackleton with Anika - Behind The Glass [melting bot / Woe To The Septic Heart!]
"瞑想するミニマル異境、深化を続ける電子界のカリスマ、シャックルトンが新たに紡ぎ出す究極の呪術アンサンブル"
アフロ・パーカッションをテクノへ組み込み、そのリズムと反復による圧倒的な陶酔感で人気を誇るUKの鬼才Shackletonが、PortisheadのGeoff Barrowにプロデュースされ、LAの〈Stones Throw〉からデビュー、JandekやNeu!のMichael Rotherといった多様なアーティストとのコラボレーションも展開する才媛Anikaをボーカルに迎え、自身のレーベル〈Woe To The Septic Heart!〉から新作をリリース。深淵なトランスへと沈み込ませるシンセの波動、呪術的なパーカッションによる原始の鼓動、辺境へと誘うエスニックな未知への高揚、より複雑に深化を遂げた高次元のアンサンブルによって紡ぎ出される"ミニマル"な異境は、熾烈な世界観を綴った神秘的なボーカルに先導され、現代社会から湧き上がるエモーションや浮かび上がる情景をタイトルとした4つのうねりの中で瞑想しながら、新たなる陶酔の領域へと到達。
http://meltingbot.net/release/shackleton-with-anika-behind-the-glass
goat
以前はスタンダードなロック編成でありながら、ギター、ベース、そしてサックスさえもミュート音などを使ったパーカッシブな演奏をし、12音階を極力外してハーモニクスを多様する事によりいわゆる"バンド"とは異なるサウンドを作り出していた。2017年よりメンバーと楽器を変更し、リズムが交差し共存しながらも続いていく、繰り返しのリズムアプローチへの探求を深めていく作曲へとシフト。これまで〈HEADZ〉より1st album『NEW GAME』、2nd album『Rhythm & Sound』をリリース。
https://soundcloud.com/goatjapan
悪魔の沼 / Akuma no numa (COMPUMA / Dr.NISHIMURA / AWANO)
2008年結成。現在のレジデントである沼クルー(沼人)は、COMPUMA、Dr.NISHIMURA、AWANOの3人。 東京・下北沢MOREの沼に生息。 活動は不定期ながらおよそ季節ごとの開催を目指している。当初は、トビー・フーパーの1977年の映画「悪魔の沼」の、映画の内容というよりも日本版VHSビデオのアートワークに影響を受け、それぞれが独自の視点でDJミックスして沼の可能性を模索していたが、2013年より新たな試みとして、3人によるバック・トゥ・バックなDJスタイル、プラス、魔icにロボ宙をフィーチャーして、予測不能な更なるネクストな沼世界を探っている。 これまでに、E魔C魔D、瀧魔憲司、二魔裕志、MOOD魔N、 魔ltz、魔DRINK、Toshi魔-BING-Kaji魔ra、ヘ魔・スタイリスティックス、テーリ・テ魔リッツ、Killer-Bong、小魔林 径、2魔ng(一★狂/国際ボーイズ)、C魔H魔E魔E、C×魔×T、Uni魔ersal Indiann、S魔魔魔魔魔、YA魔STA THUGRAW(Pan Pacific Playa)、YO!魔イキー(2much crew)、Cherryboy 魔anction、魔力、CARRE、魔AOROCK(THE CREAMS)、OSA魔(TEXACOLEATHER MAN)、UJT(魔ン画トロニクス)、 魔rakami(diskunion)、魔ペリー、魔ンジルビエン、S-LEEなど、多彩なDJやアーチスト達が独自の沼を演出してきた。 2011年にデビューMIXCD『沼日和』を、2013年には下北沢MOREでのLIVE DJ MIX CD2枚組『ドキュ魔ント』をリリース。 2014年3月にはBLACK SMOKER RECORDSより、MIXCD『涅槃 -Nirva魔-』を発表した。全国各地に活動範囲を広げている。
湿っぽく泥の深い地の事を沼地と呼ぶ。沼には野生動物が生息し、しばしば多種多様な動物の繁殖地となる。by Wikipedia
Hiyoshi [The Labyrinth / Global Chillage]
1999年にDJ活動を開始。アンビエントを中心にダブやエレクトロニカを緩やかに掛け合わせるスタイルが特徴。Global Chillageのスタッフやフリーマガジンでのディスクレビュー等を通じて、多角的に良質な音楽を提案している。
DJ YAZI [Black Smoker / Twinpeaks]
高純度のディープ・トリップ・ミュージックを垂れ流し続ける脅威の黒煙集団・THINK TANKのオリジナルメンバー/DJであり、BLACK SMOKER RECORDS主催"EL NINO"のレジデントDJ。90年代半ばから活動をスタート。ヒップホップのメンタリティー、テクノの恍惚感、ハウスの多幸感と、ダブやジャズの凶暴性などなどをうっかり掛け合わせながらも、しっかり自在に操るオールラウンダーDJであり、 そのプレイ時におけるグルーヴィーなミックス、的確な二枚使いやハメ技のスクラッチまで、そのダイナミックかつブレの無い一貫したスタイルと徹底した安定感、そしてフロアを独自のカラーに染め上げるその手腕に同業者からも熱い厚い信頼を受ける男である。レギュラーパーティーを軸にしながら貫いている徹底した現場重視のスタンスは、関東近辺の名スポットから日本各地にまでその活動の幅を広げており、様々な深夜を人一倍の薄明かりの中で美しく彩り、そして確実に揺らしている。
KURUSU [Future Terror / Tiger Hole]
FUTURE TERROR/DJ。KEIHIN曰く "FTの門番、鬼ハメ先輩"(ALMADELLAフライヤーより)。いつの間にか入っていたというFUTURE TERRORを、主宰のDJ NOBUとともに支えるレギュラーDJ陣のひとりである。そのプレイは、FUTURE TERRORの礎のひとつであり、DJ NOBUという大きな存在が目の前にありながらもその個性がぶれることはない。聴くものをフロアへと縛り付けるスリージーなアシッド体感、ドープなハメの効いたミニマルなグルーヴがじわりじわりと迫ってくる。そのプレイは、ヒップホップ、特にバトル系のDJとしてキャリアをはじめた彼の、その卓越したテクニックが支えている。現在はFUTURE TERRORの他に、千葉でのKURIらとのまさにロウなパーティ[BLACK FOREST]や、THE KLOやTARO AKIYAMA(ex.SLEEPING BUGZ RECORDS)らとの[TIGER HOLE]でプレイ。
asyl cahier [LSI Dream]
DJ。LSI Dream主宰。2005年ニューヨーク留学中にDJを始め、2009年にFred P、DJ Quら人気NYディープ・ハウスDJと現地で共演を果たす。並行してテクノやアブストラクトなサウンドにも没頭し、「ダンス」を意識しながらも常に新しいグルーヴを実験、フロアーに投下し続けている。2013年に帰国後は、rural、Gong他都内主要パーティーに次々と出演し一躍頭角を現す。また不定期イベント『LSI Dream』を主宰し、Shed (Monkeytown)、Mosca (Not So Much)、Bruce (Livity Sound/Hessle Audio/Timedance)、KEMAΛ (Berceuse Heroique)や、2014年・2016年に人気クラブミュージック・サイトResident Advisorの年間ベスト・レーベルに輝いた〈Giegling〉クルーなど、次世代UKテクノ~空間系ミニマルアクトを中心に招聘している。2017年にはドイツの超人気ロングランフェスNachtdigitalの20周年に出演し、国内外問わず活躍の場を広げている。