孤高のダブ・トランペッター"こだま和文"率いる"KODAMA AND THE DUB STATION BAND"による4年ぶりとなるフル・アルバムにしてカヴァー・アルバム『COVER曲集♪ともしび♪』のリリースを記念し、10/25(水)渋谷WWWにて単独公演を開催。
こだま和文の現在のバンドである『KODAMA AND THE DUB STATION BAND』。
これまでに発表されたアルバムは、1999年に こだまがカセットテープに録音していた初リハーサルから、奇跡的なテイクを抜粋し収録した『IN THE STUDIO』(2005)、初のスタジオ録音で実質的なファーストとなる『MORE』(2006)、9年間の活動休止を経て再始動、激変し膨らみ続ける社会不安の中で生まれた新曲群を収録した『かすかなきぼう』(2019)。
そして2023年。原発事故以降の活動の中で こだま自身が選曲し、バンドでアレンジに取り組み演奏して来たカバー曲群を、新たに録音。アルバムとして制作した。その名も『COVER曲集 ♪ともしび♪』。10/4にリリースとなる。
誰でも知るスタンダード、ポップスから、レゲエ・クラシック、故 江戸アケミの代表曲とも言えるJAGATARAの「タンゴ」、そしてMUTE BEATのセルフ・カヴァー等、ライヴで演奏して来た曲群から厳選した12曲を収録。
こだま和文のトランペットや歌と、ロックステディやルーツ・レゲエに導かれた堅実なバンドとが紡ぎ出すサウンド。そのテーマは「素朴」であったという。
人の営みは毎日繰り替えせど、一時として同じ日常はない。いわば「日常のヴァージョン」を繰り返す。
『COVER曲集♪ともしび♪』は、「日常のヴァージョン」に寄り添う力強いサウンドトラックだ。
個人の様々な記憶とともにある楽曲の旋律で、まさに「日常のヴァージョン」を "ともしび"として彩り、新たなヴァージョンを作り出していく。おそらくそれは、この先もずっとこの音楽に触れる者にもたらされる「灯」であろう。
そして来たる10月25日。本作のリリース記念ライブとして、待望のKODAMA AND THE DUB STATION BAND ワンマンライブが、渋谷WWWにて行われる。
ホームと呼べる立川AAカンパニーで回を重ね、現在も続けている小規模なライブ以外では、コロナ禍直前に奇跡的な開催となった渋谷クアトロでのライブ『かすかなきぼう March』(2020)以来となる。
この日がいつもより特別な「日常のヴァージョン」となることは、間違いないだろう。
Text:河村祐介
《Flyer》
Photo:KODAMA / Design:Satoshi Suzuki
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KODAMA AND THE DUB STATION BAND
HAKASE-SUN(Keyboards)
森俊也(Drums, Horn)
コウチ(Bass)
AKIHIRO(Guitar)
ARIWA(Trombone, Vocal)
"ダブ・トランペッター"こだま和文がMUTE BEAT解散後、ソロ活動期を経て、新たに結成したバンド。
1999年、新宿リキッドルームで開催された『こだま和文 & His friends』の為に一夜限りの企画として結成。 2005年、カセットテープに記録されていた1999年当時のリハーサル音源を『IN THE STUDIO』としてリリース。それに伴いバンドとしての活動を開始した。 2006年、アルバム『MORE』を発表。発表後まもなく活動を休止する。
2015年冬、長い沈黙を破り再始動。新しいメンバーとしてHAKASE-SUN、森俊也を迎える。
2018年冬、ARIWA(現・ASOUND)が加入。 地道にライブを重ねて現在に至る。
2018年、ミニアルバム『ひまわり / HIMAWARI DUB』をリリース。
2019年、アルバム『かすかな きぼう』リリース。
2021年、12inchシングル『もうがまんできない』リリース。
2022年、7inchシングル『かすかなきぼう』リリース。