枯れないシカゴが放つ隠し玉。
Chance the Rapper、NonameやJamila Woodsの大ヒット作をサポートしたシカゴのラッパーSABA(サバ)が待望の初来日。シーンの中で異彩を放つ孤独なムードと唯一無比のメロウなフロウ。数々のプロデュースワークで注目を集め、遂にリリースした2ndアルバム"CARE FOR ME"を引っさげ東京で一夜限りのライブパフォーマンスを披露。
昨年から今年にかけて多くのオーディエンスが待ち望んだ初来日を果たしたChance the RapperやNonameを筆頭に、シカゴのヒップホップシーンの勢いはもはや安定期を迎えたような様相さえ見える。笑顔でラップし観客を勇気づける彼らの表情や表現からわたしたちは多くの歓びを受け取るが、強風のように強く吹き付けて去っていくその感動やエンタテインメントは時に、その音楽が産み落とされたその街の真実を見え辛くしてしまう側面もあるかもしれない。ChanceやNonameの大ヒット作のプロデュースやフィーチャリングでその才能を発揮していたSABAが今年4月にリリースした2ndアルバム"CARE FOR ME"は、彼の実の従兄弟であり親友、昨年2月にシカゴで刺殺されたWalter Long Jr.に捧げられている。
アルバム全体を覆う孤独なムードと一筋の光。ラッパーそれぞれに街、日々という現実があり、向き合う今があり、語る言葉、奏でる音がある。
満を持しての初来日を果たすSABAの貴重な一夜限りのパフォーマンスを、どうかお見逃し無く。
(Photo by Zoe Rain)
主催・企画制作:Live Nation Japan / WWW