「『Essentials』の制作は、自分にとって温かい気持ちになるようなサウンドを掘り下げていくことの楽しさからスタートしたの。ただ流れに任せてね」
9/23(月)WWW Xにて開催の"Timeless"に出演する、デンマークのシンガーErika De Casierのインタヴューが到着。センチメンタルな世界が淡く広がる90's R&Bマナーな快作「ESSENTIALS」で早耳リスナーからの注目を浴びる彼女のことをより深く知るために、彼女自身や音楽のこと、そしてデンマークのシーンのことを聞いてみました。
子供の頃からMTVを見て育ちGファンクやR&Bの音楽的手法から影響を受け、それでいて自身の感性に正直になることと友人たちへのリスペクトを忘れないErikaの人物像をチェック!
より詳しく迫ったインタヴュー全編は、Higher Frequencyでどうぞ。
「ESSENTIALS」に参加したプロデューサーCentralやDJ Sports、デンマークのダンスミュージック・レーベル〈Regelbau〉のクルーでもあり、Erikaの地元の友人でもある彼らとの関係にも触れらています。
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ーーあなたが音楽に打ち込むようになったきっかけを教えてください。最初に始めたのは作曲でしたか? それとも歌うことですか?
Erika de Casier:音楽を作るようになったのは高校を卒業してから。自分の声を楽器として使うところから始めたんだけど、ちゃんとした曲を書くようになったのは音楽作りを始めてから1年ぐらい経ってからだったと思う。
ーーあなたが影響を受けたGファンクやR&Bには凄く煌びやかな一面があって、"Do My Thing"のMVには、それを彷彿とさせるようなクラブで楽しげに遊んでいるシーンも出てきますね。ですが、それに比べると、アルバム全体を通して非常に内省的で、かつメランコリックな雰囲気に仕上がっていると思いますが、それは何故だと思いますか?
Erika de Casier:メランコリックな雰囲気は、私自身がセンシティヴな人間だから、自ずとそこから来ているんだと思う。私は自分の感情を簡単には隠せないの。他のみんなと同じように私にも感情のアップダウンがあるし、音楽を作ることは私にとっての感情のはけ口だから、どんなジャンルの音楽を参照してるかは関係ないわ。私が自分自身を表現しようとすると、物事に対して自然とセンシティヴになると思う。
ーーでは具体的に影響を受けたGファンクやR&Bのアーティスト、もしくは参照した作品はありますか?
Erika de Casier:色んなアーティストや作品、ジャンルに影響を受けてるわ。でも、どれかひとつの楽曲を取り上げて、「この曲をリメイクしたい」とは思ったことはない。影響は無意識に出てると思う。『Essentials』の制作は、自分にとって温かい気持ちになるようなサウンドを掘り下げていくことの楽しさからスタートしたの。ただ流れに任せてね。
ーーあなたの制作環境について教えてください。特に重宝したり好んで使った機材はありますか?
Erika de Casier:コペンハーゲンでは、もう何年も知り合いの10人ぐらいのプロデューサーやミュージシャンとスタジオをシェアしていて。家で制作することもあるけど、気が散らない環境に行く方が良いの。いつもひとりで制作していて、セットアップはシンプルで、コンピューター、サウンドカード、マイク、MIDIキーボード、よく使っているシンセサイザーだけ。最近、一学期の間だけベルリンに引っ越したから、運びやすいセットアップで良かったわ。特に気に入っている機材は〈Access〉のVirus Indigoと〈Roland〉のJV1010。ハードウェアは制限があるから好きなの。それ以外の多くは、もちろんサンプリングよ。
ーー日本では、デンマークのアーティストだと例えばSmerzも知られています。彼女たちもあなたと近いコミニュティにいると聞いていますが、他にはどのようなアーティストがいるのでしょうか?
Erika de Casier:デンマークには、音楽的にバラエティに富んだ色んなアーティストで溢れているの。C.K.、Manmade DJ、ML Buch、Astrid Sonne、Clarissa Connelly、Liss、Chinah、Jada、Yangze、Lowly、Collider、CTM、Ydegirl、Xenia Xamanek、Perko、Code Walk、Popmix、Kasper Marott...まだまだいくらでも出てくるくらいいるわ。
ーー地元で特にインスピレーションを受ける遊び場があれば教えてください。日本の若いアーティストやオーディエンスにオススメするとしたらどこでしょう?
Erika de Casier:私はライヴを見に行ったり、友達と一緒に座ってレコードを聴いたりすることにインスピレーションを受けてるわ。それと同じように、静けさや沈黙からもインスパイアされるし、散歩をしたり、映画を観たり、楽しい会話からもね。日本のアーティストやオーディエンスには、是非ともさっき薦めたアーティストをチェックしてもらって、今やってることを続けて欲しいわ。というのも、日本の音楽カルチャーはとても豊かで、活気があって、リスナーは熱心でオープンマインドだって聞いたから。だから9月23日(at 東京WWW X )と24日(at 大阪club STOMP)にそれを自分で体験できるのを凄く楽しみにしてるの!
The full interview: Higher Frequency インタビュー全編はHigher Frequencyにてチェック
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WWW & WWW X Anniversaries "Timeless #5"
VENUE:WWW X
DATE:2019/9/23(Mon)
OPEN/START:17:00 / 18:00
ADV./DOOR:¥3,800 / -(税込 / ドリンク代別 / オールスタンディング)
LINE UP:D.A.N. / Guest Act:Erika de Casier (from Denmark)
MORE INFO:https://www-shibuya.jp/schedule/011417.php
Erika de Casier in OSAKA
VENUE:club STOMP
DATE:2019/9/24(Tue)
OPEN/START:19:00
DOOR:¥2,000(税込 / ドリンク代別 / オールスタンディング)
LIVE:Erika de Casier (from Denmark) / DOVE
DJ:Metome / CAROLIECUT
MORE INFO:http://club-stomp.com/2019/09/11/erika-de-casier-in-osaka/